資産運用とファイナンシャルプランニング

2018年7月30日

ファイナンシャルプランニング

「将来の支出を確認し、適切な運用期間を確保する」

これが資産運用をする上で、最低限必要なファイナンシャルプランニングです。

ファイナンシャルプランニングとは「自分の人生計画を立て、それを時系列で収支に落とし込み、必要に応じて計画を見直す」ことですが、これは計画が細かくなるほど高度な知識が必要となってきます。

例えば、「もしもの時のためにこの保険に加入する」、「退職金や年金はいくらもらえる」といったことは、その分野の知識がないと、なかなか事前に具体的な収支として落とし込めないものです。手間の面でもかなりの労力が必要となりますから、ここでは資産運用における必要最低限を解説します。

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本質的な価値の上昇期間を確保

まず、資産運用においてなぜファイナンシャルプランニングをしなければならないのかというと、適切な運用期間を確保するためです。これによって、資産運用におけるタブーの一つである「運用の途中で資金が必要となり、半強制的に売却してしまうケース」を避けることができます(参照記事:守るべき唯一のポイント)。

では、適切な運用期間とはどの程度の期間をいうのか?

『負けない資産運用の王道』では、適切な運用期間を「投資資産の本質的な価値の上昇が、ノイズによる価格下落を十分に相殺できるようになる期間」と定義します(参照記事:負けないための運用手法②:時間分散)。つまり、ノイズに対してその資産の本質的な価値の上昇が大きい(これを投資の世界では「投資効率が良い」と言います)ほど、確保すべき運用期間は短くてよくなります。

一般的には、資産運用において「長期」と呼ばれるのは3~5年以上を指すことが多いですが、個人的な経験則からも、負けない資産運用を目指すのであれば、基本的には5年以上、最低3年以上の運用期間が必要であると考えます。

5年間を確保するプランニング

あくまで私が見てきた範囲ですが、どんなに投資効率の良い運用を行ったとしても、やはり最低3年間の運用期間がなければ、「結構損をする場合があるな」という印象です。ですから、皆さんは運用期間を5年間確保するファイナンシャルプランニングを行ってください。

具体的には目先5年間で運用資金より優先すべき支出がないか、ある場合はそれがいくらかを確認します。その資金と日常的に使う手元資金を除いた資金が運用資金額となります。

保有資金の内訳のイメージ

節約などで手元資金から捻出できる小額の支出だったたり、金額が大きくても運用資金の方を優先し、5年以降に先送りすることが可能な支出はカウントする必要はありません。無理して運用資金を捻出する必要は全くありませんが、無駄に多くの現預金を抱えることのないようにしましょう。

また、以下に人生における大きな支出の例を記載しておきます。資産運用のタブーを犯さないよう必ず漏れなく確認しましょう。

ライフイベントと支出例

大切なのは勝って止めること

そして、ここが重要なポイントとなりますが、確保した運用期間を無理に使い切ろう思わないでください。当然ながら、運用期間終了後すぐに運用より優先すべき大きな支出がある場合は、期間終了と同時に半強制的な売却が発生してしまいます。ですから、運用期間終了に近付いたら、勝っているときにきっちり売却ましょう。

もちろん、運用期間中に再度将来の大きな支出を確認し、運用を継続するのもアリです。むしろ、より良い運用としては、手元資金以外を全て運用資金にして、運用中は常に将来の大きな支出がないかを確認する方法が挙げられます。そして、大きな支出が発生した時に、期間に余裕を持って、勝っているタイミングで支出額の分だけ現金化すれば、無駄なく資金を運用することができます。ただ、この方法はその分だけ詳細なファイナンシャルプランニングが必要ですし、常に損益状況を把握しておかなければならないので手間もかかります。

『負けない資産運用の王道』では、まずは「5年間で区切り、その期間内で利益を確定させ、また新たな運用を開始する」という方法を紹介したいと思います。資産運用は可能な限り継続すべきですが、人生が有限である以上、資産運用もいつかは終わらせなければなりません。「資産運用の終わらせ方を学ぶ」という意味でも、まずは運用期間として5年間を確保し、その期間内で運用を完結させる方法を知っておきましょう。

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