週間マーケットコメントとポートフォリオ実績(2022年8月)

2022年8月28日

マーケットコメント(2022年8月)

◆各週のマーケットコメントへ

ポート実績(2022年8月26日)

◇積立金額合計
2,650,000円

◇ポートフォリオ評価額
3,466,196

◇損益
+816,196円(+30.8%)

◇各ファンドの騰落率推移
・インド株式
第1週:+2.0%
第2週:-0.8%
第3週:+4.2%
第4週:-1.3%

・為替ヘッジHY債券
第1週:+1.6%
第2週:+0.5%
第3週:-0.7%
第4週:-1.2%

・Jリート
第1週:+0.2%
第2週:-0.6%
第3週:+1.6%
第4週:-0.2%

ポートフォリオ評価額と基準価額(2022.8.26)

※各ファンドや運用前提については 「私のポートフォリオ」シミュレーション開始 を参照してください。

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マーケットコメント(第1週)

今週の世界の株式市場は総じて上昇しました。先進国は軒並み小幅に上昇しました。新興国はブラジルを中心に上昇しました。

マーケット騰落率(2022.8.5)

◆主なプラス材料

◆主なマイナス材料

  • 市場予想を上回る米雇用統計等を要因としたFRBの利上げ減速期待の後退
  • ペロシ米下院議長の台湾訪問を背景とした米中対立の激化

<ムササビ親分のみ・か・た>

今週は前週までの想定とは逆に、小幅ですが上昇しました。ただ、発表された経済指標の内容に対して素直に反応しないマーケットであったことは想定通りでした。

ISM製造業景況感指数ISM非製造業景況感指数米雇用統計と前週挙げたすべての指標が市場予想を上回りましたが、マーケットの反応はまちまちでした。

ISM製造業景況感指数:ややポジティブ
ISM非製造業景況感指数:非常にポジティブ
米雇用統計:ややネガティブ

ISM非製造業景況感指数に関しては非常にポジティブに反応したものの、どちらかといえば、同時に発表される価格指数が大幅に低下し、インフレ懸念が後退したことの方がマーケットに対する影響度は大きかったと見ています。その証拠に、米雇用統計は非農業部門の雇用者数が前月比52万8000人増と市場予想(25万8000人増)を大幅に上回るなど極めて良好な内容だったにもかかわらず、その日のS&P500は下落しました。

つまり、マーケットは良好な経済への期待よりもFRBの利上げペース継続への懸念をより重視しているわけで、そうなってくると必然的に大きく注目されるのが、次週10日に発表される米消費者物価指数(CPI)です。これに関しては素直に市場予想を上回ればネガティブ、下回ればポジティブに反応すると考えられます。しかし、前述したISM非製造業景況感指数における価格指数が大幅に低下し、マーケットが大きく上昇しただけに、インフレのピークアウトはかなり織り込まれてしまっている可能性が高いと見ています。

以上の判断の下、今週は小幅上昇にとどまったことからベアの積み増しができなかったため、8日、9日のマーケットを見ながら積み増しのチャンスをうかがいたいと思っています。

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マーケットコメント(第2週)

今週の世界の株式市場は総じて上昇しました。先進国は米国を中心に上昇しました。新興国はブラジルを中心に上昇しました。

マーケット騰落率(2022.8.12)

◆主なプラス材料

  • 市場予想を下回る米消費者物価指数(CPI)
  • 市場予想に反して低下した米卸売物価指数(PPI)
  • 市場予想を下回る米輸入物価指数

◆主なマイナス材料

  • 米長期金利の上昇

<ムササビ親分のみ・か・た>

今週は引き続き私の短期ポジションとは逆に動きましたが、前週の想定通り米国の物価指数に素直に反応したマーケットでした。CPI、PPI、輸入物価指数と全てが市場予想を下回る結果となり、9月のFOMCにおいて0.75%の利上げ観測が大きく後退し、0.5%の利上げがメインシナリオとなりました。特に、この中で最も重視されているCPIのコア指数(エネルギーと食品を除いた指数)の伸びが前月比+0.3%と前月の+0.7%から縮小し、「最近下落した原油相場の影響を除いても物価上昇の伸び率が鈍化した」ことがポジティブに受け止められました。

次週の注目指標は、17日(水)に米小売売上高FOMC議事要旨が発表される他、欧州や日本のGDPや消費者物価指数が発表されます。ただ、月初よりおおむね好材料は出尽くした感があり、米小売売上高あたりがよほど強い数字でなければファンダメンタルズ面で大きく上昇することはないと考えます。短期テクニカル指標についてもやや買われすぎの水準にあると判断していますが、S&P500などは直近(6月初め)の高値を上抜けている点を警戒しています。

ポジションについては、場合によって1、2か月程度は継続する戦略をとっているため、ベアに変更はありません。前週言及していた米CPI発表前の値動きから、買い増しタイミングではないと判断しており、今週は取引を行いませんでした(個人的にはよく我慢したと褒めたい)。このため、次週は満を持して買い増しを行う予定です。

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マーケットコメント(第3週)

今週の世界の株式市場は総じて下落しました。先進国は米国を中心に下落しました。新興国は中国を中心に下落しました。

マーケット騰落率(2022.8.19)

◆主なプラス材料

  • FRBの利上げ減速を示唆するFOMC議事要旨

◆主なマイナス材料

  • 米長期金利の上昇
  • 足元までの株価急上昇に対する警戒感の高まり

<ムササビ親分のみ・か・た>

今週は、(やっと)私の短期ポジションに対してフェイバーな方向へ動きました。前週予告した通り週初にベアを積み増しており、今のところ悪くないタイミングでエントリーしたことになります。

前週注目していた米小売売上高(季節調整済み)は前月から横ばいで、市場予想の+0.1%を若干下回りました。しかし、ガソリン価格がピークアウトしたにもかかわらず横ばいとなったのは、その分が他の消費に流れ、景気減速懸念が後退したと捉えられたようです。これによりFRBの利上げ減速期待が弱まったものの、同日に公表されたFOMCの議事要旨によって、参加者が「どこかの時点で利上げを減速することが適切になる」と判断していたことが明らかになり、結果的に市場の見方は大きく変わっていないと見ています。

要するに、想定通りファンダメンタルズ面で大きなサプライズがなかったため、テクニカル面で市場の過熱感が意識され、売られる展開になったと言えるでしょう。次週の注目材料は26日(金)の米個人消費支出(PCEコア・デフレーター)とパウエルFRB議長の発言です。当然ながら、これらはFRBの利上げ見通しに直結するため、マーケットが大きく動く可能性があります。今週の下落を踏まえても、テクニカル面で過熱感が払しょくされたとは言い切れず、基本的にベアポジションは維持するつもりですが、26日に備え、それまでの値動き次第では柔軟に対応したいと思います。

マーケットコメント(第4週)

今週の世界の株式市場は総じて下落しました。先進国は欧米を中心に下落しました。新興国も軒並み下落したものの、構成銘柄が上昇したことで新興国株価指数は上昇しました。

マーケット騰落率(2022.8.26)

◆主なプラス材料

  • 市場予想を下回るPCEコア・デフレーター

◆主なマイナス材料

  • パウエルFRB議長のタカ派的な発言
  • 市場予想を下回る米PMI

<ムササビ親分のみ・か・た>

今週も、私の短期ポジションに対してフェイバーな方向へ動きました。前週予想した通り、26日のジャクソンホール会議におけるパウエル議長の発言がトリガーとなり、世界株市場は米国株を中心に悪い方に大きく動きました。この動きは週明けのアジア株市場にも波及することが想定されます。

ジャクソンホール前までの22~25日も、パウエル議長の発言内容を見通す材料に右往左往するマーケットでした。22、23日は警戒感が高まったことに加え、8月の米購買担当者景気指数(PMI)速報値が市場予想を下回るなどファンダメンタルズ面での悪材料が出たこともあり、S&P500は下落しました。しかし、24、25日は「利上げ減速見通しを揺るがす新しい材料は出ない」との見方が高まり上昇、この動きが26日の大幅下落へと繋がります。

そして26日、取引開始直後は朝方発表された前週注目材料のPCEコア・デフレーターが市場予想を下回ったことなどを要因に、若干上昇して始まりました。にもかかわらず、パウエル議長がタカ派的な発言をしたことが、よりマーケットを揺るがしたと考えられます。発言内容のポイントは以下3点です。

  1. 雇用環境等を踏まえるとインフレ基調は明確に続いており、「単月のインフレ指標改善はインフレが低下していると確信するにはほど遠い」と考えていること。
  2. 利上げは家計や企業に痛みをもたらすが、それ以上に物価の急上昇は大きな痛みをもたらすことから「インフレ抑制は最優先事項である」こと。
  3. 上記を背景に、「FRBが早期に金融緩和にシフトすることを想定すべきではない」とし、9月の利上げ幅の市場見通しを引き上げるとともに、来年の利下げ予想を牽制したこと。

特に、今月発表されたインフレ鈍化を示す物価指数はマーケットの大きな買い材料となっていただけに、それが利上げ減速の材料にさほどなっていなかったというショックは大きいと考えます。

次週は月初のため、9月2日(金)に米雇用統計が発表されます。今回は日にち繰りの関係で、事前にISM非製造業景況感指数が発表されないこともあって、いつもよりマーケットへの影響は大きいでしょう。ここで、さらにインフレ圧力低下が示されれば大きな買い材料となる可能性は高いと見ていますが、それまでは上記要因が重しとなり、上値の重い展開を想定しています。このため、短期テクニカル指標を見ながら、売られすぎと判断した場合は、週末の米雇用統計に向けて適宜ベアポジションを解消することも検討しています。

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