【投資と投機の5つの違い】儲かる仕組みを理解して本質を知る

2020年4月30日

投資と投機
  • 投資ってギャンブルみたいなものでしょ?
  • 投資と投機って何が違うの?
  • 投資の儲かる仕組みを知りたい

投資と聞くと真っ先に “危険”、“怖い”、“ギャンブル” といった単語が思い浮かぶ人も少なくありません。しかし、そういった人たちになんでそう思うのかを聞いてみると、「それって投資じゃなくて投機でしょ!」とツッコミたくなるような理由がほとんどです。

当然そのツッコミをすると、「じゃあ投資と投機ってどう違うのよ」となるわけなのですが、どちらも「資産の売買によって儲ける」という点では同じで、だから混同しやすいんだと思います。しかし、両者はその儲ける仕組みが根本的に違い、その違いこそが “ギャンブル” か “ギャンブルじゃない” かの分かれ目となります。

今回は、投資と投機の儲かる仕組みについて、その違いと共通点を確認したうえで、投資の本質を知ってもらいたいと思います。これが分かれば「投資でどうやって儲けるのか」も自然と理解できるはずなので、ぜひ最後までお付き合いください。

この記事の目次です。

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両者の根本的な違い

前段でも触れましたが、投資と投機はどちらも資産の売買によって儲けるという点では同じです。安く買って高く売れば儲かるし、高く買って安く売れば損をする。当たり前ですが、これはどちらも当てはまることです。しかし、両者は「どこに着目してリターンを狙うか」が根本的に違います。

まず、投資は “資産価値” に着目してリターンを狙います。

資産というのは本質的にリターンを生むものです。例えば、預金や債券であれば利息を生みますし、株式であれば企業が稼いだ利益から生まれる配当や企業価値の向上がリターンとなります。また、リートであれば投資不動産の利益から分配金が生まれます。

つまり、資産価値とは「資産が生むリターンを得る権利」の価値であり、これをいかにお得に(割安に)買えるかが投資で儲けるポイントとなるのです。

資産が生むリターンを得るためにはその資産を保有している必要があるわけですから、一度 “お得” と判断して買った資産は必然的に長期で保有することになります。これが「投資は長期である」と言われている理由です。

投資が狙うリターン

一方で、投機は “資産の値動き” に着目してリターンを狙います。

当然のことながら資産には具体的な値段があって、その値段は常に変化しています。これ自体は野菜の値段ですら日々変化しているのであまり違和感はありませんが、一般的に投機で扱う資産は “市場(しじょう)” というものが存在し、野菜のようにお店が値段を決めるわけではなく、参加者同士が市場を通して直接売買しています。

株式市場を想像すると分かりやすいと思いますが、市場は基本的に誰でも参加でき、そこで売買される資産(銘柄)の価格はリアルタイムで変動しています。価格が変動しているということは、当然そこには「安く買って高く売る」チャンスが存在しており、そのチャンスを利用してリターンを狙うのが投機なのです。

市場において、価格は短期間で上がったり下がったりを繰り返しているので、そこからリターンを狙おうとすると、必然的に短期的な売買を繰り返すことになります。これが「投機は短期である」と言われている理由です。

投機が狙うリターン

投資と投機の5つの違い

前述した投資と投機の根本的な違いさえ分かっていれば、その他の違いはそこから派生するものなので理解しやすいと思います。ここでは、投資や投機で儲けるために重要な5つの違いを両者で比較してみましょう。

投資と投機の5つの違い

まず、“ターゲット期間” については前述したとおり「投資は長期、投機は短期」の売買となります。また、“ターゲット資産” についても前述したとおりです。投資の場合は価値がより高いと判断した資産を狙うのが大きく儲けるポイントである一方で、 投機の場合はより短期間でより大きく価格変動すると判断した資産を狙うのがポイントとなります。

次に、“最重要事項” についてです。投資ではその資産が将来どれほどリターンを生み出すかが最重要となりますこのため、それを予測する判断材料としては、例えば以下のようなものが挙げられます。

  • 債券:利回りや発行体(国や企業)の信用力
  • 株式:業績の成長性や財務基盤の安定性
  • リート:不動産の賃料・空室率や不動産価格の見通し

これらをベースに、リターンに影響を与える様々な要因を考慮しながら将来のリターンを予測します。

一方で、投機では資産価格そのものがどのように動くかが最重要となりますそして、それを予測するための重要な判断材料の一つが「過去の値動き」です。具体的には、過去の値動きから傾向やパターンなどを把握し、似たような過去事例を当てはめて将来の値動きを予測します。

もちろん、上記の投資における判断材料も資産価格に影響する重要な要因ですが、投機のターゲット期間である短期においては、その要因が急激に変化することは滅多にありません。このため投機においては、過去の値動きがより重要な判断材料となるのです。

投資と投機の最重要事項

続いて、“エントリータイミング” についてです。当然のことながら、皆が「価値が高い」と考えている資産は価格も高くなります。価値の高い資産を割安で投資するためには、その資産の価値の高さに誰も気付いていないタイミングか、何らかのニュースやイベントによって資産価値以上に大きく価格が下がったタイミングでエントリーする必要があります。

投機においても、資産価格に大きな影響を与えるニュースやイベントはエントリーチャンスとなり得ますが、投機の場合は下落方向に大きく動くのではなく、 上下両方向に激しく動くタイミングが絶好のエントリーチャンスとなります。

最後に、“儲かる仕組み” についてです。投資は資産が生み出すリターンを得ることで儲けるため、投資者全員で儲けることが可能ですが、投機は市場参加者同士の売買で儲けるため、自分が得をしていれば誰かが損をしていることになります。

以上、5つの違いを見ることで投資と投機が全く別のフィールドで儲けていることが分かります。そして、最後の “儲かる仕組み” の違いこそが、「ギャンブルは投資ではなく投機」である決定的な理由なのです。

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初心者でも儲かるのは投資

さて、前述したギャンブルか否かの分かれ目である“儲かる仕組み”について注目してみましょう。

「資産はリターンを生み出す」という前提の下では、ターゲットを見誤って “資産価値の高くない資産” にエントリータイミングを間違えて “割高” で投資してしまっても、保有し続けていればいつかはプラスのリターンとなります。

一方、投機でリターンを得るためには、他の市場参加者よりも優れたタイミングで売買を行い、明確に勝つ必要があります。

ここまでくれば投資と投機、どちらが初心者向けかは一目瞭然でしょう。圧倒的に投資の方が初心者向けということになります。

天秤

もちろん、企業の倒産などにより「資産はリターンを生み出す」という前提そのものが崩れる可能性はありますし、エントリータイミングを見誤ってしまうことで何年かけても取り返せないほど割高で投資してしまう可能性もあります。

しかし、そうした問題の多くは “知識” ではなく “テクニック” で解決することができます。その最も代表的で簡単なテクニックが “分散投資” と “積立投資” です。初心者でも投資なら簡単なテクニックを覚えて長期保有すれば、いつかは勝つことができると言ってよいでしょう。これまで解説してきたとおり「投資とはそういうもの」なのです。

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大きく儲けるための努力とは

投資が初心者でも勝てると言いましたが、だからといって投資初心者と経験豊富な投資家との間にリターンの差が出ないかと言われれば全くそんなことはありません。また、投機についてはギャンブルと言いましたが、リターンが運任せであるという意味では全くありません。どちらも適切な努力を積み重ねることで、より大きなリターンをより安定的に狙えるようになります。

努力の積み重ね

では、具体的にはどんな努力をすればいいのか、その一部を紹介します。

まず投資については、例えば以下のようなスキルを磨くことが挙げられます。

  • 適正な資産価値を見極める分析力
  • 価値の高い資産(銘柄)を数多く発掘できる調査力
  • エントリータイミングを常に見張っておく根気
  • 保有銘柄が割高になったタイミングで適切に銘柄を入れ替えられる判断力

そして、投機については以下のとおりです。

  • 過去データから値動きのパターンを割り出す分析力
  • 最適なパターンを現在の値動きに当てはめられる洞察力
  • エントリータイミングを常に見張っておく根気
  • 資産価格に大きな影響を与えそうなニュースやイベントを数多く把握できる調査力

どちらのスキルも一朝一夕で身に付くものではありませんが、スキルが低い人に対して圧倒的優位に立てる武器であることは間違いありません。

投資と投機、どちらも楽して大儲けするための手段でないことは肝に銘じる必要がありますが、 それぞれの違いを理解したうえで、それぞれに合った適切なスキルを磨けば、努力した分だけより大きなリターンを得ることが期待できるでしょう。

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