厳選、インド株式ファンド

2018年9月19日

厳選インド

◎私の注目ファンド

  • iTrustインド株式(ピクテ投信投資顧問)
  • 新生・UTIインドファンド(新生インベストメント・マネジメント)
  • T&Dインド中小型株ファンド(T&Dアセットマネジメント)

「いざインド株式ファンドに投資しようと決めたはいいけど、どのファンドにすればいいか分からない」と思う人も多くいると思います。2018年4月末現在で、インド株式ファンドは30ファンド以上あり、その特徴も様々なのでそう思うのは無理もありません。

そこで最低限見るべきポイントを確認しましょう。それが ”手数料” と ”パフォーマンス(リターン)” です。

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比較すべき2つのポイント

まず、手数料についてですが、具体的には ”購入時手数料” と ”信託報酬” が比較対象となります。

投資信託は解約時に ”信託財産留保額” がかかるものもありますが、これは販売会社や運用会社に支払われるのではなく、ファンドに還元されるもの(つまり、運用中はプラスに働くもの)なので、ここでは比較対象から外します。

当然のことながら、手数料は安い方が良いに決まっています。後述するリターンと違ってこれは絶対と言い切れるので、手数料はまず最初に確認すべきポイントと言えます。

次にパフォーマンスについてです。

リスクが高い場合、その時のリターンそのものはあまり当てにできません(参照記事:リスクを正しく解釈して資産運用に活かす)。しかし、ファンド間で比較をする場合は話が変わってきます。つまり、「同じインド株式という枠組みの中で長期的なリターンに差が出ているのなら、それをたまたまと片付けてしまうのではなく、その要因を探ることはとても有益だ」ということです。

実際に比較してみる

それでは、冒頭で挙げた3つのファンドの手数料とパフォーマンスを比較してみましょう。

インド株式ファンドの比較

一つ目の ”iTrustインド株式” の注目ポイントは何と言っても手数料です。

購入時手数料がゼロなうえに信託報酬も調査時点で最安です。前述した通り、手数料の安さは絶対に裏切らないので、「迷ったら手数料が安いもの」というのは理に適った選択と言えます。

二つ目の ”新生・UTIインドファンド” の注目ポイントはパフォーマンスと実質的な運用会社です。

過去10年間のリターンは15ファンド中1位でした。特に、信託報酬がないインド株式指数に勝っている点は見逃せません。このファンドの信託報酬は1.9312%なので10年間で19%以上の信託報酬がかかっているわけですが、それをカバーするだけのパフォーマンスだったということは、そこに何かしらの理由があると考えられます。

そこで注目すべきがこのファンドの運用を実質的に行っている会社です。新興国は先進国に比べて企業の情報開示が十分でない場合も多いため、運用会社の調査能力がより重要になります。このファンドの実質的な運用会社であるUTIアセット・マネジメントは、元国営でインド最古のアセットマネジメント会社であり、調査能力にアドバンテージがあると考えられます。

そして、3つ目の ”T&Dインド中小型株ファンド” の注目ポイントはパフォーマンスと投資テーマです。

このファンドは運用実績が10年に満たないので、10年間のリターンは比較できませんが、5年間のリターンで比較すると、25ファンド中1位でした。ここで注目すべきは、ファンド名にも付いている ”中小型株” という投資テーマです。一般的にその国の景気が良ければ中小型株は株式市場全体よりもパフォーマンスが良い傾向にあります。ただし、逆も同じことが言えるため、負けるときは相当大きく負けることが想定されます。

個人的な見解では、新興国の中小型株で「負けない資産運用」を目指すためには運用期間が5年間では心もとないという印象です。一方で、そもそもインドの経済成長に注目して投資をするわけですから、より経済成長の恩恵を受けられる中小型株ファンドで運用することは、筋の通った運用方針と言えます。勝つまで運用し続ける前提であれば、悪くない選択肢なので、なるべく長期の運用期間を確保した上で投資しましょう。

販売会社によって異なる手数料

実際にファンドを購入するうえで押さえておきたいことは、販売会社によってファンドの購入時手数料が大きく異なる場合があるので、資産運用を行う上では、どの販売会社で購入するかも非常に重要ということです。

特にネット証券の中には、多くのファンドで購入時手数料が他社より安く設定されている会社もあります。例えば ”新生・UTIインドファンド” については購入時手数料が2.16%とかなり安くなったりするので、これから口座を開設する人はチェックして損はないでしょう。

販売会社についてはリンク集から調べられるので、参考にしてみてください。

総合的評価でファンドを厳選

ここまでの解説を見て、「ETF(上場投資信託)の方が手数料が安いんじゃない?」と思う人もいるかもしれません。ETFについては別途まとめて記事を書く予定ですが、確かにETFの方が手数料は安いです。しかし、ETFを含めても上記3つが私の注目ファンドである結論は変わりません。

『負けない資産運用の王道』では、手数料やパフォーマンス、そして投資のしやすさなど、総合的な評価から注目ファンドを紹介しています。その点を踏まえた上で、ぜひ皆さんの資産運用に役立てください。