週間マーケットコメントとポートフォリオ実績(2023年3月)

2023年4月2日

マーケットコメント(2023年3月)

ポート実績(2023年3月31日)

◇積立金額合計
3,000,000円

◇ポートフォリオ評価額
3,464,681

◇損益
+464,681円(+15.5%)

◇各ファンドの騰落率推移
・インド株式
第1週:-0.0%
第2週:+1.2%
第3週:-5.6%
第4週:+0.2%
第5週:+0.4%

・為替ヘッジHY債券
第1週:-0.2%
第2週:-0.1%
第3週:-0.5%
第4週:+0.6%
第5週:+0.5%

・Jリート
第1週:-0.9%
第2週:-0.1%
第3週:-2.5%
第4週:-0.3%
第5週:+1.4%

ポートフォリオ評価額と基準価額(2023.3.31)

※各ファンドや運用前提については 「私のポートフォリオ」シミュレーション開始 を参照してください。

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マーケットコメント(第1週)

今週の世界の株式市場は総じて上昇しました。先進国はユーロ圏を中心に買われました。新興国は中国を中心に買われました。

マーケット騰落率(2023.3.3)

◆主なプラス材料

  • FRB高官のハト派的発言
  • 前週までの急落を意識した買戻しの動き

◆主なマイナス材料

<ムササビ親分のみ・か・た>

今週は、FRBの利上げペース見通しに振らされる展開の中、特に米国がこれまで3週連続で下落したこともあり、買戻す動きが見られました。

前週注目材料として挙げていたISM製造業景況感指数は47.7と市場予想47.6をわずかに上回りました。項目別で仕入れ価格指数が前月から上昇し、インフレ圧力の高まりを示したことが悪材料となりました。一方、ISM非製造業景況感指数は55.1とこちらも市場予想54.3を上回りましたが、先にISM製造業景況感指数が発表されていたこともあり、FRBの利上げ長期化観測を強めるほどの内容ではないとの見方が広がり、どちらかと言えばポジティブに受け止められました。

また、タカ派とさているアトランタ連銀のボスティック総裁が次回FOMC(3月21日~22日)で「0.25%利上げに断固賛成する」旨をコメントしたことが伝わり、マーケットを押し上げました。

■次週の注目材料
3月7日(火)
パウエル議長の証言(米上院銀行委員会)
3月8日(水)
ADP雇用統計、パウエル議長の証言(下院金融サービス委員会)
3月10(金)
日銀金融政策決定会合(2日目)、米雇用統計

やはり、一番の注目は米雇用統計でしょうか。また、ドル円相場や日本株市場を占う上では日銀金融政策決定会合も見逃せません。今週末は日経平均が大きく上昇し、週明けも上昇して始まる事が想定されるため、上昇幅によってはベアの買い増しも検討しています。

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マーケットコメント(第2週)

今週の世界の株式市場は総じて大きく下落しました。先進国は米国を中心に売られました。新興国は中国を中心に売られました。

マーケット騰落率(2023.3.10)

◆主なプラス材料

◆主なマイナス材料

  • 米シリコンバレーバンク(SVB)の経営破綻
  • パウエルFRB議長が利上げに積極的な姿勢を示したこと
  • 市場予想を上回るADP雇用統計

<ムササビ親分のみ・か・た>

今週は、週半ばまでパウエル議長の発言や強い米経済指標により、米利上げ幅拡大懸念が高まったことで売られ、週末に米シリコンバレーバンクが経営破綻したことでさらに売られる展開でした。

前週注目材料として挙げていた、パウエル議長の発言は「利上げのペースを加速する用意がある」など、次回FOMC(3月21日~22日)で利上げ幅を再び0.5%に拡大させる可能性を示唆する内容でした。また、ADP雇用統計で非農業部門の雇用者数が前月比24万2000人増と、市場予想の20万5000人増を上回りました。これらの材料によって、米金利先物市場では次回FOMCで0.5%の利上げに動くとの予想が3割から7割まで急激に高まるなど、懸念が広がり米株式市場は大きく売られました。

一方、前週最も注目していた米雇用統計の結果は、非農業部門の雇用者数が前月比31万1000人増と市場予想22万5000人増を上回ったものの、失業率が3.6%と市場予想3.4%より悪化、平均時給の伸び率も前月比0.2%となり、市場予想0.4%を下回ったことで、FRBの利上げ再加速懸念が後退しました。

しかし同日、米シリコンバレーバンクが経営破綻したとの発表があると、こちらのニュースが強く材料視され大きく売られました。同銀行の昨年末時点の総資産は約28兆2,000億円で、米銀行の破綻ではリーマン・ショックに次いで2番目の規模となります。同銀行はITベンチャー関連企業への融資を手がけており、破綻経緯を超簡潔にまとめると以下の通りです。

  • コロナ禍でITベンチャー企業の業績が急成長。同銀行の預金残高も急拡大。
  • 同銀行は当該資金を融資ではなく住宅ローン担保証券や米国債などで運用。
  • FRBの急激な利上げで米長期金利が急上昇(債券価格が急落)。同銀行は多額の含み損を抱える状況に。
  • 金利上昇で資金調達難となったITベンチャー企業が多額の預金を同銀行から引き出し。
  • 同銀行の手元資金が枯渇し、米国債等を売却。含み損が実現損となり信用不安に。
  • 同銀行からの預金引き出しに拍車がかかり破綻へ。

これを受けて、IT企業と取引関係の深い銀行を中心に米金融株が全面安となりました。

■次週の注目材料
3月14日(火)
米消費者物価指数(CPI)
3月15日(水)
米小売売上高米卸売物価指数(PPI)
3月16日(木)
ECB政策金利発表

経済指標としては、米CPI米PPIなどの物価関連指標に注目が集まると思われます。しかし、それ以上にシリコンバレーバンク破綻の影響がどこまで波及するかに注目が集まりそうです。今のところ、他の中堅銀行は財務基盤が比較的安定しており、局所的な被害で収まるとの見方もあるようですが、信用不安は規模によってどの銀行も破綻危機に追い込まれる可能性があります。また、金融機関の破綻は一度連鎖反応が起こると被害が甚大になる可能性が高いことから、投資家のリスク回避姿勢も大きく高まります。

今週は予告通り、月曜日に日経平均ベアの積み増しを行いました。ただ、最近よく見られる「日本株市場だけ世界と違う動きをする」という現象が起こり、ピークでのエントリーは逃しました。しかし、さすがに前述した世界的な投資家のリスク回避姿勢の高まりの悪影響は避けられず、週末は大きく下落し、週明けもさらに下落して始まることが想定されます。私の投資資産全体のポジションとしては当然ロングポジションであるため、リスクヘッジ的な意味でも現在の日経平均ベアはキープしつつ、シリコンバレー銀行破綻の影響を見極めたいと思います。

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マーケットコメント(第3週)

今週の世界の株式市場は総じて下落しました。先進国は米国が買われた一方で、その他の国が軒並み売られ、下落しました。新興国はインドやブラジルを中心に売られました。

マーケット騰落率(2023.3.17)

◆主なプラス材料

◆主なマイナス材料

  • クレディ・スイスの経営不振懸念の高まり
  • ECBが0.5%の利上げを継続したこと

<ムササビ親分のみ・か・た>

今週は、前週想定した通り経済指標よりも金融関連ニュースが材料視される展開でした。総じて言うと、米国がポジティブ材料、欧州が特大ネガティブ材料となり、結果として世界株市場が下落しました。

まずは米国から。暗号資産企業への融資が多いシグネチャー・バンクも経営破綻したことが嫌気されたものの、同じく破綻の恐れがあるとみられていた米中堅地方銀行のファースト・リパブリック・バンクに対して、米銀11行が預金の形で総額300億ドルの資金支援を実施すると発表したことが好感されました。また、米CPIが前年同月比5.5%上昇と、市場予想と同じ結果になったことでインフレ加速への過度な警戒が和らぎ、相場を支えました。

そして欧州。経営不振が続くクレディ・スイスの筆頭株主であるサウジ・ナショナル・バンクの会長が「同社に対して追加の出資要請には応じない」とのコメントが伝わり、金融システムが一段と不安定になるとの懸念が高まりました。また、こうした環境下の中でECBが前回に続き0.5%の利上げを決めたことも売り材料となりました。

■次週の注目材料
3月22日(水)
FOMC(2日目)
3月23日(木)
英中央銀行政策金利発表
3月24日(金)
日本消費者物価指数

なんといっても注目はFOMC後の米政策金利発表でしょう。今のところSVBの件を発端に銀行の信用不安が続いていることから、0.25%の利上げというのが大方の予想のようです。ただ、足元は非常に舵取りが難しい局面であり、予想通りの利上げ幅になったとしても、その後の記者会見の内容次第では大きく荒れる可能性があります。

また、今週は米金融不安による下落が一服する場面もありましたが、週末に再び下落に転じていることは見逃せません。次週もFOMC以上に材料視される可能性があるでしょう。

私のポジションの話をすると、予想通り日経平均が急落したため、若干ベアを利益確定しました。ただし、前述した通りまだまだ急落材料はくすぶっているため、残りのポジションはさらなる下落に備えてキープする予定です。むしろ、急落を理由とした買戻しの動きが見られれば、もう一度積み増すことも検討しています。

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マーケットコメント(第4週)

今週の世界の株式市場は総じて上昇しました。先進国はユーロ圏を中心に買われました。新興国は台湾や中国を中心に買われました。

マーケット騰落率(2023.3.24)

◆主なプラス材料

  • UBSによるクレディ・スイスの買収合意
  • 日米欧の6中央銀行が協調し、市場へのドル供給を強化すると発表したこと

◆主なマイナス材料

  • FRBが金融引締めを継続する姿勢を示したこと
  • 欧州金融システム不安の再拡大

<ムササビ親分のみ・か・た>

今週は、前週想定した通り「FOMCで市場予想通りの0.25%の利上げが決定したものの、その後の記者会見で波乱が起こる」という展開でした。ただ、それまでにクレディ・スイスの買収合意があって大きく上昇したこともあり、週間を通しては上昇という結果となりました。

前週に絶賛急落材料となっていたクレディ・スイスの経営難ですが、同社をスイス同業のUBSが買収することで合意が成され世界株式市場は大きく上昇しました。

一方で、週半ばのFOMCでは、市場予想通り政策金利の0.25%引き上げが決定。四半期に一度公表する政策金利見通しは、2023年末時点での中央値が5.1%と前回の予想から変化なしでした。これ自体は大きなサプライズではなかったものの、その後、パウエル議長が記者会見で「年内の利下げを基本シナリオとしていない」や、量的引き締めについても「変更すべき兆候はない」との発言があり、大きな悪材料となりました。

また、週末に欧州の金融システム不安が再拡大したこともマーケットの重しとなりました。

■次週の注目材料
3月30日(木)
米GDP(確定値)
3月31日(金)
ユーロ消費者物価指数、米個人消費支出(PCEコア・デフレーター)

米GDPは重要指標ではありますが確定値の発表のため、速報値と大きな乖離がない限り無難に通過すると考えられます。このため、注目は金曜日の物価関連指標になるでしょう。

週末にドイツ銀行が急落するなど世界的な金融不安はまだまだ継続しそうです。今のところポジションは特に変更していないので、先週に続き急落に備えつつ、テクニカル的な買戻しの動きが見られれば、ベアを積み増すことも検討しています。

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マーケットコメント(第5週)

今週の世界の株式市場は総じて大きく上昇しました。先進国は欧米を中心に買われました。新興国はブラジルや韓国を中心に買われました。

マーケット騰落率(2023.3.31)

◆主なプラス材料

  • シリコンバレーバンクの買収決定
  • 市場予想を下回る米PCEコア・デフレーター
  • 市場予想を下回るユーロ消費者物価指数

◆主なマイナス材料

特になし

<ムササビ親分のみ・か・た>

今週は、前週の予想に反し、金融不安が収束に向かっているとの見方が広がり大きく上昇しました。追加でバッドニュースが出なかったことがグッドニュースと受け止められたようです。また、前週注目材料として挙げていた物価関連指標が市場予想を下回り、世界株式市場を支えました。

米銀行持ち株会社、ファースト・シチズンズ・バンクシェアーズグループが破綻したシリコンバレーバンク(SVB)を買収することで合意したと発表された他、米当局が地銀への緊急融資制度の拡充などを検討していることも伝わり、金融株を中心に買われました。信用不安の拡大や収益の落ち込みへの警戒から前週末に大きく売られたドイツ銀行が反発したことも投資家心理の改善につながりました。

また、米PCEコア・デフレーターが前年同月比4.6%上昇と市場予想の4.7%上昇を下回ったこと、ユーロ消費者物価指数も、コア指数は市場予想通りだったものの、総合指数が市場予想を下回り、世界的なインフレ懸念が和らいだことも買い材料となりました。

■次週の注目材料
4月3日(月)
ISM製造業景況感指数
4月5日(水)
ADP雇用統計ISM非製造業景況感指数
4月7日(金)
米雇用統計

来週は月初のため、多くの注目指標が発表されます。金融不安が一旦鎮静化したこともあり、通常通り金曜日の米雇用統計が最も注目される材料となりそうです。

ポジションの話をすると、足元出ているポジティブ材料はほぼ織り込まれたとの考え方から、金曜日に日経平均ベアを買い増しました。同日の米株市場で米PCEコア・デフレーターがポジティブ材料となったことは予想外だったため、残念ながら週初は上昇して始まりそうです。ただ、保有資産全体のリスクヘッジ機能の役割も果たしているため、ポジションは維持する方針です。

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