「台風上等」は危険！（運用実績と週間マーケットコメント2020/9/4）

2020年9月5日

◎ポートフォリオの運用実績（2020/9/4時点）

◇積立金額合計
1,500,000円
◇ポートフォリオ評価額
1,515,568円
◇損益
＋15,568円（＋1.0％）
◇各ファンドの週間騰落率
インド株式：＋0.4％
ヘッジHY債券：＋0.2％
Jリート：＋0.6%

※各ファンドや運用前提については「私のポートフォリオ」シミュレーション開始を参照してください。

今週のマーケットコメント

今週の世界の株式市場は総じて下落しました。先進国は英国を中心に下落しました。新興国はインドを中心に下落しました。

＜瞬解！マーケットの声＞
なんかキナ臭い。儲かってるし、ここは逃げの一手！

◆主なプラス材料

市場予想を上回る経済指標

◆主なマイナス材料

高値水準にあるハイテク株への警戒感
米追加経済政策への不透明感

今週は、8月の米ISM製造業景況感指数やADP全米雇用リポート、米雇用統計といった主要経済指標が市場予想を上回る内容だったものの、ハイテク株を中心に利益確定と見られる売りが膨らみ、週後半からナスダックを中心に急落する展開となりました。また、米追加経済対策の議論の停滞が売りに拍車をかけました。

今週は、「経済指標は思ってたより良いけど下落」というこれまでと全く逆の展開となりました。様々なところで “利益確定” や “調整” というそれっぽい名目で説明されていますが、ハッキリ言って “理由不明” を言い換えただけに過ぎません。多くの人がマーケットの動きに何かと理由をつけたがりますが、千差万別の思惑で動くマーケットにおいて、そもそも値動きに明確な理由がある方が稀です。これまでの「特に理由はないけど、金があるから買われた」展開を考えると、「特に理由がないけど、ある程度儲かったから売られた」というのはごく自然であると言えるでしょう。

ただし、個人的にこの動きはかなり重要であると考えています。なぜなら「経済政策が出尽くして、プラス材料がなければ下落する」という均衡点が見え始めたからです。当然ながらこの均衡点は山の頂上のような“不安定な均衡点”ですから、ステージは次の局面へと一気に進むと考えられます。明確なトリガーを作っておき、いざトリガーが引かれたら迷わずポジションを変更しなければ、あっという間に乗り遅れてしまうでしょう。