週間マーケットコメントとポートフォリオ実績(2022年5月)

2022年5月29日

マーケットコメント(2022年5月)

◆各週のマーケットコメントへ

ポート実績(2022年5月27日)

◇積立金額合計
2,500,000円

◇ポートフォリオ評価額
3,025,323

◇損益
+525,323円(+21.0%)

◇各ファンドの騰落率推移
・インド株式
第1週:+0.5%
第2週:-7.5%
第3週:-0.8%
第4週:+1.1%

・為替ヘッジHY債券
第1週:-1.2%
第2週:-1.9%
第3週:-0.7%
第4週:+2.4%

・Jリート
第1週:+1.0%
第2週:-1.0%
第3週:+0.4%
第4週:+0.3%

ポートフォリオ評価額と基準価額(2022.5.27)

※各ファンドや運用前提については 「私のポートフォリオ」シミュレーション開始 を参照してください。

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マーケットコメント(第1週)

今週の世界の株式市場は総じて下落しました。先進国は日本が買われた一方、ユーロ圏が大きく売られ下落しました。新興国はインドを中心に下落しました。

マーケット騰落率(2022.5.6)

◆主なプラス材料

  • 前週までの下落により高まった値ごろ感

◆主なマイナス材料

  • FRBの金融引締めペース加速への懸念
  • インフレの高止まりを意識させる4月の米雇用統計
  • 原油価格の急騰
  • 米長期金利の上昇
  • 市場予想を下回る4月のISM製造業景況感指数

<ムササビ親分のみ・か・た>

今週は、日本がゴールデンウィークの間に盛大な“行って来い”が発生したことに注目です。まず、4日にFOMCの結果が発表され、0.5%の利上げや保有資産の規模縮小(量的引き締め(⇔量的緩和))も6月から開始されることが決定されました。ただし、金利先物市場では6月会合で0.75%の利上げが行われることまですでに織り込まれていたため、むしろパウエル議長が「0.75%の利上げを委員会は積極的には考えていない」旨の発言をしたことがポジティブサプライズとなりました。結果として急激な利上げ観測が和らぎ、米国株式市場は大幅に上昇しました。

しかし、5日には当該発言以外のタカ派的(金融引締めに積極的)な内容が改めて意識されました。加えて、原油価格の上昇などからインフレ懸念も高まり、「利上げペースを早めることを余儀なくされる状況」が強く意識され、4日の上昇幅を上回って下落しました。

また、6日には4月の米雇用統計が発表され、FRBのタカ派姿勢を裏付ける内容となったことで続落しました。非農業部門雇用者数が前月比42.8万人増加と市場予想(39.1万人増)を上回った他、失業率が3.6%と前月から横ばいとなり低水準を継続しました。平均時給上昇率は前月比0.3%上昇と前月の0.5%から若干鈍化したものの、求人件数が過去最高水準で推移する中、賃金上昇圧力は高まり続けるとの見方が広がり、インフレ懸念をさらに高めました。

改めて状況を整理すると、米国の利上げ観測が米国を中心とした世界株式市場の上値を完全に抑え込んでいる展開が見て取れます。そのカギとなるのが物価見通しなわけですが、これを計るための代表的な指標である米消費者物価指数(CPI)が次週11日に発表されます。いつも以上に注目されることは間違いないでしょう。個人的には、その日まで必要以上に警戒感が高まり(株価は下落)、実際に発表されると沈静化する(株価は上昇)という展開を想定していますが、それも9日、10日の値動き次第でどうとでも転び得ます。短期でのリターンを狙うなら、状況を常にアップデートし続け、見通しと投資行動がちぐはぐにならないように注意しましょう。

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マーケットコメント(第2週)

今週の世界の株式市場は総じて下落しました。先進国は日本や米国を中心に下落しました。新興国はインドや台湾を中心に下落しました。

マーケット騰落率(2022.5.13)

◆主なプラス材料

  • 中国の政策期待による中国株式市場の上昇

◆主なマイナス材料

<ムササビ親分のみ・か・た>

今週は、前週コメントした通りCPIが値動きのキーポイントとなりました。11日発表の4月のCPIは前年同月比で8.3%上昇し、市場予想の8.1%を上回りました。食品とエネルギーを除くコア指数は同6.2%上昇と、こちらも市場予想6.0%を上回りました。これを受けてS&P500は下落。私の予想としては、発表後は悪材料出尽くしでポジティブな動きをする想定でしたが、前日に反発していたことやCPIが市場予想を上回ったことを踏まえると納得の展開です。ただし、週末13日は11、12日の下落を上回って反発し、値ごろ感からの買いが相応の下支えとなっていることもうかがえます。

また、中国の値動きにも注目したいところです。9日発表の4月の中国貿易統計で輸出の伸びが大幅に鈍化したことから、世界的なサプライチェーンの混乱が続くとの見方が広がり、世界株式市場の売り材料となりました。しかし、中国市場そのものは政策期待から週間で上昇しています。実際に、政策によって中国景気に改善する兆しが見られれば、世界株式市場を押し上げる要因になると思われますが、それをほぼ織り込んでいないというのが足元のマーケットのようです。

次週のポイントはやはり17日(火)の4月米小売売上高とパウエルFRB議長の発言でしょう。特にパウエル議長の発言ついては、直近のFOMC後の記者会見でパウエル議長が0.75%の利上げに慎重な発言をしたにもかかわらず、総合的にはタカ派的と受け止められた経緯があるだけに、マーケットがかなり敏感に反応することも考えられます。個人的な見方としては、今週の下落で一旦の悪材料は織り込んだと見ており、この17日のイベントが無難に通過すれば、多少の反発は期待できると考えています。ただし、トレンド的には軟調な展開を想定しており、その基本線は忘れないようにポジションを作っていくつもりです。

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マーケットコメント(第3週)

今週の世界の株式市場は総じて下落しました。先進国は米国を中心に下落しました。一方、新興国はインドを中心に上昇しました。

マーケット騰落率(2022.5.20)

◆主なプラス材料

  • 市場予想を上回る4月の米小売売上高
  • 上海の行動制限緩和への期待が高まったこと

◆主なマイナス材料

  • 低調な米小売セクターの決算内容

<ムササビ親分のみ・か・た>

今週は、前週に注目材料としていた、4月の米小売売上高が自動車・同部品を除くベースで前月比0.6%増と市場予想の0.4%増を上回ったことが好感されました。また、同じく注目ポイントとして挙げた、ウォール・ストリート・ジャーナル主催のイベントにおけるパウエル議長の発言が概ね想定通りであり、目先の悪材料が出尽くしたとの見方が広がったことも相場を押し上げました。

しかし、週半ば以降になるとウォルマート・ストアズを始めとした米小売セクターの低調な決算が相次ぎ、インフレが企業業績を圧迫するとの懸念が広がったことで大きく売られました。同社の株価は週間で19.5%下落しています。

前週注目していた米小売売上高とパウエル議長の発言が比較的ポジティブに通過したため、今週は反発するかと思いきや下落したのは、素直に予想が外れたと言わざるを得ません。その主な原因となったのが、米小売セクターの決算なわけですが、その内容を総括すると「売上は市場予想以上だったけど、コスト高で利益が市場予想を大幅に下回った」です。足元の原油を始めとしたコスト高はある程度事前に分かるものですが、それでもマーケットが織り込み切れていなかったことが一番の予想外でした。

こうなると、次週もちょっと厳しい展開になると見ています。S&P500は3月終わりの高値から2ヵ月足らずで15.8%下落しており、異常なピッチであることは確かですが、足元の市場センチメントの弱さと、もう一段下抜けてもおかしくないチャート展開を踏まえると、かなりエントリーし辛いというのが正直な感想です。次週の注目材料は24日(火)の5月の米製造業PMI、25日(水)の5月のFOMC議事録、26日(木)の1-3月期の米実質GDP(改定値)などですが、いずれも今の状況をひっくり返すようなポジティブサプライズは出にくいラインナップであると考えます。

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マーケットコメント(第4週)

今週の世界の株式市場は総じて上昇しました。先進国は米国が大きく反発し相場を押し上げました。新興国はブラジルを中心に上昇しました。

マーケット騰落率(2022.5.27)

◆主なプラス材料

  • 市場予想を上回る米小売セクターの決算内容
  • 市場予想を上回る4月の個人消費支出
  • 5月開催分のFOMC議事要旨が想定内の内容だったこと
  • バイデン大統領が中国製品の制裁関税引き下げを「検討している」と述べたこと

◆主なマイナス材料

特になし

<ムササビ親分のみ・か・た>

今週はプラス材料をズラッと並べましたが、予想通り経済指標関連でポジティブサプライズはほとんどありませんでした。前週注目材料として挙げていた米製造業PMI、FOMC議事録、米実質GDPの発表は無難に通過しました。また、4月の米個人消費支出(PCE)は市場予想以上の伸びだったものの、より注目されているPCE物価指数は市場予想通りとなりました。

つまり、今週の反発は「無難に通過した」ことをトリガーに、「足元までの急落による押し目買い」が「悲観売り」にようやく押し勝った展開と言えるでしょう。前週ボロボロだった米小売セクターの決算が、今週は市場予想を上回る内容が多かったことはポジティブサプライズと言えるものの、それも含めて「前週までの下落の反動」の範囲内だと考えます。

警戒していたもう一段の下抜けは起こりませんでしたが、ファンダメンタルズが想定以上に改善していない状況での反発は一時的なものであると判断します。ただし、来週は6月1日(水)のISM製造業景況感指数から始まり、2日(木)のADP雇用統計、3日(金)の米雇用統計ISM非製造業景況感指数と超重要指標の発表が目白押しです。個人的にはポジティブサプライズは出ないと考えているので、大きく買われる展開は見込んでいませんが、重要イベントがあるという事実はきちんと認識しておきましょう。

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